シフォンケーキ

シフォンの歴史とそば粉シフォンケーキ

 

十割そば粉のシフォンケーキ

 

こんにちは。当店ソボクニシフォンでは日々そば粉シフォンケーキを焼いております。

出来上がりチェックの試食も行うのですが、さすがに飽きたかな?と思いつつ口に入れれば美味しいなぁとシンプルさ故の飽きの来なさを感じます。

今日はそんなシンプルだからこそ奥深いシフォンケーキの歴史をまとめました。

始まり

シフォンケーキは1927年アメリカのロサンゼルスで料理愛好家ハリー・ベーカー氏によって考案されました。

エンジェルフードケーキという卵白のみを使ったケーキをベースに、まるでシフォン(絹織物)のようなフワフワと軽い食感のケーキは全米で大ヒット。ハリウッドセレブや大手レストランからも注文が来るほどでした。

・エンジェルフードケーキ…1830年代からあったらしいアメリカ発祥の卵白のみで作るケーキ。当時泡立て機も手動しかなかった為製作難易度が高く、特別なスイーツだったようです。チョコレートケーキをデビルズフード(悪魔の食べ物)ケーキと呼ばれた事に対してエンジェルフード(天使の食べ物)ケーキと呼ばれました。断面が真っ白で脂肪分ゼロの為シフォンケーキよりもヘルシーであり甘いもの好きなアメリカの女性達には大変ポピュラーだそうです。試しに作った事もありますが、食感はフワフワ&モチモチでケーキというよりミルクパンに近い感じで、スイーツとしては色々と手を加える必要がありそうでした。きめ細やかさやケーキとしての完成度はシフォンの方が上だと個人的には思います。

 

彼はレシピを公開しなかった為その製法は長年謎に包まれたままでした。多くの人が解明しようとしましたが再現する事はできなかったようです。20年後、ハリー・ベーカー氏は高齢を理由に1947年米食品会社ゼネラルミルズ社にレシピを売却しその秘密が明かされました。生地にサラダ油(植物油)を加える事でバターを使うよりふんわりと仕上げる事ができるというからくりだったのです。ゼネラルミルズ社が発表したレシピにはベーキングパウダーを入れるとなっていましたが、よく立てたメレンゲが膨張剤としての役割を十分に発揮してくれる為入れないレシピも多いです。(当店も不使用です。)

発表後アメリカで爆発的なブームになり小麦粉とサラダ油の売り上げが激増したとか。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%AD

日本へ

カリフォルニアでホームステイ中だった岩田有司氏が、カリフォルニアで手に入れたレシピを基にして試行錯誤して改良を加え1976年にオリジナルレシピとして発表し日本中に普及していき、老若男女に愛される定番ケーキの一つになりました。

現在 オリジナルのレシピから様々な改造が施され多種多様なシフォンケーキが楽しめるようになっていますね。100年未満という生み出されてまだ日が浅い点とシンプルだからこそ応用が利く懐の深いケーキだからこそここまで広まり愛されるようになったのでしょうね。

 

そば粉シフォンの誕生

当店も試行錯誤した上で今の十割そば粉、添加物不使用のシフォンケーキを作り上げ発表しました。状況としては岩田氏と似ていますね。

 

私は蕎麦が昔から本当に大好きで、蕎麦屋さん巡りだけだと物足りなくなり自分で蕎麦を打つように、さらにそれでも物足りなくそば粉を使ったスイーツにまで手を出すようになりました笑

色々なそば粉のスイーツを作りましたが、蕎麦の香りが最大限活かされると感じたのがシフォンケーキで、最初は二八蕎麦の割合で趣味で作っていました。

もちろんとてもおいしかったのですが、

「十割そば粉でシフォンケーキを作ったら、とんでもなく美味くなるのでは?」

と思うようになり、そこから十割そば粉のシフォンケーキがスタートしました。

引用元https://sobokuni.com/blog/gluten-free/

膨大な数の失敗を乗り越え、その中で発見した製法で小麦粉に負けないおいしさと食感のシフォンケーキを安定的に生産できるようになり、作業効率やレシピも都度見直しながら現在進行形で進化させています。

 

十割そば粉のシフォンケーキ商品ラインナップ

  • プレーン…王道プレーン一口ほおばるとそばの香りがふわっと鼻に抜けていく当店イチオシのお味です。
  • コーヒー…農薬・化学肥料不使用。コーヒー豆を100%使用。甘さ控えめのシフォン生地とほろ苦いコーヒーのバランスにこだわりました。
  • ココア…有機JAS認定のココアパウダー使用。幅広い年代に愛されるやっぱり不動の人気NO1
  • カフェモカ…ココアの優しい甘さとコーヒーのほろ苦さのいいとこどり出来るよう配合にこだわりました。
  • 紅茶…農薬不使用栽培の紅茶葉を丸ごと記事に混ぜ込んでいるので爽やかな香りが口いっぱいに広がります。
  • 知覧茶…農薬・化学肥料不使用。有機JAS認定知覧茶を使用。お茶の香りに癒されます。限定生産の為巡り会えたらラッキー
  • ほうじ茶…、宮崎県産農薬・化学肥料不使用のほうじ茶使用。20種類以上のほうじ茶から一番シフォンに合う物を選びました。
  • 香川黒ゴマ…香川県産の農薬化学肥料不使用の黒ゴマ使用。香ばしいゴマの香りがやみつきになります。
  • 完熟バナナ…メキシコ産の有機栽培オーガニックバナナ使用。熟成させたバナナを丸ごと使用しました。満足感の高い一品です。

 

 

まとめ
  • シフォンケーキの発祥は1920年代アメリカ ハリー・ベーカー氏考案
  • 1976年日本でも広まり始め現在年齢性別問わず人気のケーキとなっている
  • 当店もなにも情報が無いなか行錯誤して作り上げたそば粉のシフォンケーキ

今よりもっと多くの方にこのシフォンケーキを食べて貰いたいなぁと思いながら日々作っており、もっと美味しくしていくつもりですので皆さま何卒よろしくお願い申し上げます。

 

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